アドビライセンスプログラム(TLP)のアップグレードプラン

アドビライセンスプログラムのメリットは、以下の2点と考えています。

  • クロスプラットフォーム
  • アップグレードプラン(契約期間中、保有ライセンスを常に最新バージョンとして使用できる)

Windows版からMac版へクロスアップグレードしたい方にはおすすめです。

ただしパッケージ版からボリュームライセンス版へのアップグレードは可能ですが、ボリュームライセンス版からパッケージ版へのアップグレードはできないので、注意が必要です。
※ご自身で充分に検討されてから導入してください。

CS3導入の際、クロスプラットフォームの恩恵を受けましたので、今回はアップグレードプランについて紹介します(Web Premium CS5.5の一般企業向けライセンスでの事例になります)。

TLP 5.0とは

TLP 5.0(一般企業向けライセンス)について、以下のように説明があります。

日本国内の法人に適用されるライセンスプログラムです。小規模から大規模導入まで幅広く対応し、ご注文ごとの合計ポイントに応じた価格レベルにてボリュームディスカウントが適用され、お安く購入することができます。

TLP 5.0 アドビライセンスストア

TLP 5.0からは「個人名義でも購入可能」となったようです。
またTLP 5.0の主な変更点の中に「電子ソフトウェアダウンロード(ESD)が無償で利用可能」とあるので、CS3導入時はインストールメディアが必要だったのかも。

アップグレードプランについて問い合わせてみた

まずアップグレードプランとは、アドビライセンスプログラムのオプションとして購入するものです。
オプションなので別途購入の必要があります。
初めてアップグレードプランを購入する場合、「アップグレードプラン新規2年」しか選べません。

アップグレードプラン 価格(税込)
更新1年 38,490円 + 送料630円
更新2年(新規2年も同額) 70,980円 + 送料630円

※更新2年は、税抜で計算すると「33,800円 × 2 = 67,600円」なので、更新1年の金額の2倍になります。

アップグレードプランの詳細について、アドビライセンスストアでひと通り確認後、個人的に不明な点についてAdobe社およびBBソフトサービス株式会社に問い合わせてみたのでシェアします。

購入条件

  • 保有ライセンスが最新バージョンであること
  • Adobe社より次期バージョンの正式アナウンスがされていないこと

以上の条件を満たしていれば、購入可能です。
つまり「新規ライセンス」や「アップグレードライセンス」と同時購入しなくてもよい訳です(後付けで購入可能)。

次期バージョンの正式アナウンスについて

では「次期バージョンの正式アナウンス」とは具体的にいつのことを指すのでしょうか。
CS4まで遡って調べてみました。

  事前アナウンス 正式アナウンス 発売日
CS4 不明 2008/9/23
※日本語版は2008/11/11
2008/10/15
※日本語版は2008/12/19
CS5 2010/3/24 2010/4/12 2010/5/28
CS5.5 なし 2011/4/11 2011/5/20

BBソフトサービス株式会社に問い合わせてみましたが、「正式アナウンスについては、直接Adobe社へお問い合わせください」とのことだったので、Adobe社に確認しました。

正式アナウンスとはいつのことを指すのでしょうか?
CS5.5以降は「アナウンス = 正式アナウンス」となっています。

また「現時点でCS6の事前アナウンスがあるかは不明ですが、おそらく事前アナウンスはないと思われます。」とのことでした。CS5の時は、特例で事前アナウンスがあったそうです(CS4も?)。

アップグレードライセンスの発行日について

正式アナウンス日が不明となると、ライセンス発行日が重要になってきます。

契約有効期間にも関わるかと思いますので、ライセンス発行日のタイミングを教えてください。
入金確認後の手配となり、8営業日ほどでご指定の出荷先へ宅配便でライセンス証書をお届けいたします。

参考までにCS5.5導入時のライセンス発行までの流れを記載しておきます。

注文日(アドビライセンスストアにて) 2011/12/29
支払い手続き(入金) 2011/12/29(振込処理日は2011/12/30)
受領確認(入金確認) 2012/1/5
ライセンス発行(受注処理完了) 2012/1/6
ライセンス証書到着(宅配便) 2012/1/13

BBソフトサービス株式会社が2011/12/30~2012/1/4まで休業だったため年末年始を挟みましたが、ライセンス発行までの日数は支払い手続きから数えて8~9日程度ですね。
※入金確認から数えると即日発行されています。

アップグレードプラン購入のタイミングは?

重複しますが、「ライセンス発行日」の質問をした際、以下の内容も補足していただきました。

契約有効期間にも関わるかと思いますので、ライセンス発行日のタイミングを教えてください。
後付けでアップグレードライセンスをご注文の場合、アップグレードライセンスのご契約期間は、後付けされます最新バージョンのライセンスが発行された日から2年間のご契約となります。

「正式アナウンス日」と「ライセンス契約有効期間」の悩ましい関係

*ライセンス発行月の翌月1日から2年経過後、更新日までが契約有効期間になります。
(更新日:3/31、6/30、9/30、12/31)

例)
2005/04/05 アップグレードプラン ライセンス発行
2007/06/30 契約期間終了

TLP 5.0 アドビライセンスストア

ということは、2012/4/1以降にライセンスが発行されれば2014/6/30までが契約有効期間でしょうか??

Adobe Creative Suiteのバージョン5の正式アナウンス日は、

  • 2010/4/12(CS5)
  • 2011/4/11(CS5.5)

いずれも月曜なので、2012年の3月末くらいにアップグレードプランを購入し、4/1~正式アナウンス前にライセンスが発行されればアップグレードプランのメリットを最大限に活かせそうです。
※CS6の正式アナウンス日が2012/4/9あたり?を予想しているので、ぎりぎりCS7まで契約期間が有効かも。

あくまで最近のリリースサイクルからの希望的推測なので、かなり危険な賭けになりますが…

update
ライセンス契約有効期間はライセンスの発行日(私の場合、2012/1/6)から数えるので、アップグレードプランの購入日は関係ないとのことでした、、
※後付けで購入してもライセンス発行日にさかのぼる。

update
本日届いたライセンス証書には、終了日欄に「2014/04/01」とありました。
(一体どちらが正しいのだろうか、、)

まとめ

初めてライセンス移行を検討中の方は、アドビライセンスストアのサイトなどで詳細をご確認ください。
ご不明な点などはAdobe社およびBBソフトサービス株式会社への確認を推奨します。

また私自身、今のところアップグレードプランの購入を予定していますが、将来的に「Adobe Creative Cloud」を導入するかもしれませんし、「脱Adobe」してるかもしれません。
アップグレードポリシー変更により、「アップグレードの為のアップグレード」も破綻しましたし…
※クロスアップグレードしなくても良いならパッケージ版でもいいかも。

最後に私の些細な質問にもわかりやすく答えていただいた「BBソフトサービス株式会社のご担当者さま」にこの場を借りてお礼申し上げます。

2 Comments

Takuya Murakami |

企業向け TLP では、2012/5月以降アップグレードプランの販売がなくなってしまうようです。
http://www.adobe.com/volume-licensing/program-updates.html

r.o.g.i. |

Takuya Murakamiさん、コメントありがとうございます。

アドビライセンスプログラム(TLP)のアップグレードプラン購入の記事には追記していたのですが、わかりにくかったですね。

今後、Adobe Creative Cloudへの移行が進んでいくと思いますが、しばらくは動向を見守りたいです。