MacでFirefox用アドオン「HTML Validator」の代替手段
Firefoxが高速リリースサイクルへ移行してからというもの、アドオンの対応待ちでバージョンアップを躊躇してしまうケースがあります。Firefoxの複数のバージョンを共存する方法もあるようですが、セキュリティアップデートも兼ねているので多少なりとも安全面での不安が残ります。
アドオンの中でも「HTML Validator(HTMLの構文をリアルタイムで検証)」はお気に入りのひとつですが、未だMac OS XのFirefox 5には対応しておらず、どうしたものかなーと思っていたところ、代替手段を見つけたので紹介します。
Web Developerのツールで代替
既に知っている方も多いかもしれませんが、Web Developerの機能を使用すると、ツールバーに検証結果を表示してくれるのでHTML Validatorとほぼ同等の役割を果たしてくれます。
設定方法
1. Web Developerをインストール
まずはWeb Developerをインストールします。
2. ツールバーに表示
インストールするとWeb Developer Toolbarが表示されます。
「ツール」→「ページの構文チェックを表示する」をチェックします。

基本的には自動で検証が始まり、完了すると「適切」「不適切」などの表示が出ます。
オンラインツールなので
- 動作が重い
- エラー箇所はThe W3C Markup Validation Serviceのサイトへアクセスしての確認
など、HTML Validatorに慣れていると多少不便に感じる点もありますが、お気軽に導入できるので代替手段としては良いかなと。
他に試したこと
開発者のサイトにアクセス
Macだとアドオンサイトに「Not available for your platform」とあり、「Add to Firefox」ボタンを押しても「このアドオンはお使いのOSと互換性がありません。」と表示されてインストールできません。
Macユーザーには広く知られていると思いますが、実は開発者のサイトでは色々なOSやバージョンがダウンロードできるようになっていて、ここからインストールするのが常でした。しかし現時点(2011年7月23日)でFirefox 5に対応しているのは、Windowsのみのようです。
アドオンサイトのレビューを確認してみる
アドオンサイトのレビュー欄で、有志によって最新版へ対応したものが紹介されている場合があります。
HTML Validatorも同様で、「July 8, 2011」のレビューにダウンロード先が紹介されていました。
※引用内のURLはxpiファイルへの直リンクになっているので、ご注意ください。
And the updated plugin can be downloaded here:
http://www.lohschmidt.de/downloads/tidy_firefox_macos_0906.xpi
レビューを詳しく見てみると、「Mac OS XのFirefox 5.0.でも動作するようにアップデートしました」とも書いてあります。
ただフォーラムでは、どうやらSnow Leopardは動作確認できたとだけ書いてあるようでした。
私の環境はLeopardですが、インストールはできるものの、エラー画面が表示されて動作しませんでした。
xpiファイルを編集
xpiをダウンロードし、拡張子をzipに変更することでアドオンファイルを解凍することができます。
解凍するとファイルの中に「install.rdf」というものがあります。
install.rdfをテキストエディターで開き、maxVersion部分を5.0.*
のように書き換えると動作するアドオンもあるようですが、HTML Validatorは動作しませんでした。
そもそもこのくらいで解決するなら開発者が対応してますよね。
ということでMacユーザーでHTML Validatorが使えなくて困っている方は、Web Developerを試してみてはいかがでしょうか。対応待ちのモヤモヤが解消されるかもしれません。
他にも「W3C Markup Validator」や「Validator.nu」をローカル環境に構築する手段もありますので、興味のある方は調べてみるといいかと思います。
※「サードパーティ版の導入」と「xpiファイルを編集」については自己責任でお願いします。